トム・ラノワ 「メフィストと呼ばれた男(Mefisto For Ever)」

昨春、ふじのくに⇄せかい演劇祭 (World Theatre Festival Shizuoka under Mt. Fuji) にて日本初上演を果たしたトム・ラノワ (Tom Lanoye)の大作「メフィストと呼ばれた男(Mefisto For Ever)」が、宮城聰氏率いるSPACにより再演されます。

Mefisto For Ever 写真:日置真光

本作品は、ドイツの作家クラウス・マン (Klaus Mann) が1936年に発表した小説「メフィスト(Mephisto)」を大胆に翻案したもので、ドイツ語およびフランス語に翻訳出版されています。
時代に翻弄される天才俳優の姿を通し、「劇場とは、芸術とは何か?」を問いかける社会派作品。
昨年見逃したという方は、1日限りのこの機会をお見逃しなく。

公演日:2016年2月14日(日)  11:00 / 18:00
会場:KAAT 神奈川芸術劇場

トム・ラノワ (Tom Lanoye)
1958年ベルギー・フランダースのシント・ニクラースに生まれる。1985年に「Een slagerszoon met een brilletje」で文壇デビュー。現在、アントワープと南アフリカのケープタウンを拠点に、小説、戯曲、詩など、多岐に渡る執筆活動を行う。2010年、当センター主催のフランダース文学翻訳セミナーのゲストとして初来日。2013年11月刊行の短編集「フランダースの声 現代ベルギー小説アンソロジー」には初期の短編作品が収録されており、ラノワ作品の日本語への翻訳はこれが初めてである。