2016年11月11日

オペラ「眠れる美女 ~ House of the Sleeping Beauties ~ 」


東京文化会館開館55周年および日本ベルギー友好150周年を記念して、 
オペラ「眠れる美女 ~ House of the Sleeping Beauties ~ 」が日本で初上演されます。

本作品は、川端康成の中編小説「眠れる美女」をベルギーのジャズピアニストで作曲家のクリス・デフォート(Kris Defoort) とプロデューサーのギー・カシアス(Guy Cassiers) が2009年にオペラ化したもの。
女声コーラス4名が眠る若い女性達の肉体を、ソプラノが江口老人の行動や思考、そして物語の重要な役割を担う「自然」を描写。江口老人の役をバリトンが演じ、若い女性達に抱く第一印象、そして彼女たちが呼び起こす老人の過去の女たちの思い出を表現します。
また今回は、ベルギー・モネ劇場での初演スタッフとダンサーの伊藤郁女氏に加え、長塚京三氏と原田美枝子氏が出演します。

「眠れる美女」は、川端康成の後期を代表する作品で、デカダンス文学の名作と称されており、1962年には第16回毎日出版文化賞を受賞しています。ヨーロッパをはじめ各国で翻訳されているほか (オランダ語訳タイトル”De Schone Slaapsters”)、日本のみならず海外でも映画化されている名作。ヨーロッパ各地で上演され、高い評価を受けている本作品を、ぜひこの機会にご覧ください。

公演日 : 2016年12月10日(土) & 11日(日)   15:00開演
会場:東京文化会館 大ホール

クリス・デフォート (Kris Defoort) : 作曲・台本
ベルギー生まれ。アントワープ王立音楽院にて古楽とリコーダーを、リエージュ王立音楽院にてジャズや作曲などを学ぶ。ライオネル・ハンプトン(Lionel Hampton)、ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie) らと共演した経歴をもつほか、エリザベート王妃国際音楽コンクールやアムステルダムのロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団に曲を書き下ろすなど、多岐にわたり活動を行っている。2004年、フランダース地方のミュージックアワードを受賞。

ギー・カシアス (Guy Cassiers) : 演出・台本 
アントワープ出身。アントワープ芸術アカデミー でグラフィックデザインを学ぶ。ヨーロッパで最も革新的なシアター・メーカーの一人で、常に舞台からある程度の距離を置くことで、独自の表現方法を創造しており、文学(言葉)と新しいメディア(映像)の融合による演劇の再定義を試みている。
これまでの業績が称えられ、1997年にフランダース批評家協会からThersite賞が贈られたほか、ヨーロッパ各地で数々の賞を受賞している。1998年よりthe Ro theatreの芸術監督に就任。2006年よりToneelhuisで芸術監督を務める。ベルギー王立モネ劇場で上演された「The Women Who Walked Into Doors」、やミラノ・スカラ座やベルリン国立歌劇場でワーグナーのリング・チクルスなどオペラ演出も手掛けている。

2016年11月7日

ラファエル・マルフリート・トリオ日本公演


若手ジャズ・ベース奏者、ラファエル・マルフリート(Raphael Malfliet) が来日。
東京、大阪などでライブを行います。
マルフリートは1990年ベルギー・デンデルモンデ生まれ。ハンメで育ち、12歳でエレキベースを始めます。アントワープ音楽院でジャズを学んだ後、2014年に数ヶ月ニューヨークに滞在し、現地で活躍するミュージシャンらと共演。そして今回の来日メンバーであるギターのトッド・ニューフェルド(Todd Neufeld) とドラムスのカルロ・コスタ(Carlo Costa)と出会い、デビューアルバム「ヌーメノン(Noumenon)」をこのメンバーで録音しています。
9月にリリースされたデビューアルバムを引っさげて、トリオでヨーロッパと日本をツアーします。

ラファエル・マルフリート・トリオ 
ラファエル・マルフリート Raphael Malfliet (bass)
トッド・ニューフェルド Todd Neufeld (guitar)
カルロ・コスタ Carlo Costa (drums)

ライブスケジュール
2016年11月19日(土) Jazz Spot Candy(千葉・稲毛)
    11月20日(日) Velvet Sun(東京・荻窪)
            11月22日(火) Spinning Mill (大阪)
            11月23日(水) Big Apple(神戸)
            11月24日(木) 箱崎水族館喫茶室(福岡)

2016年11月4日

ハウズパラシュ特別公演「アモール」 - 愛を探す小さな旅 -

写真 Het Huispaleis © Marc Peustjens
ベルギーの社会的・文化的・芸術的プロジェクト団体ハウズパラシュ(Het Huispaleis)が、第39回富山県こどもフェスティバルに参加。障害者による作品「アモール」-愛を探す小さな旅-(”Ammor”~ A small quest for love ~) を上演します。
「アモール」は、寂しいカウボーイと寂しい馬にまつわる物語。かつては良き友人だったが、その友情は消えてしまった。再び友情を取り戻そうと、多くの人や場所を訪れるという展開。
ハウズパラシュは、創作のみならず障害者と健常者との統合を目指しており、本作品は精神的または肉体的な障害をもつ子供向けに作られたものだが、健常者の子供たちにも楽しんでもらいたいと願っている。
芸術の秋。この機会にぜひ、お子さまとご一緒に足を運んでみてはいかがでしょうか。

第39回富山県こどもフェスティバル
演示部門
「アモール」-愛を探す小さな旅-(”Ammor”~ A small quest for love ~)
日時:2016年11月27日(日) 10:00 ~
会場:富山県教育文化会館

2016年10月27日

フランダース文学の翻訳シリーズ「フランダースの声」2冊同時刊行


フランダース文学翻訳セミナー受講生の翻訳による短編集「フランダースの声  現代ベルギー小説アンソロジー」(松籟社)に続く翻訳プロジェクトとして、10月27日に翻訳書2冊を松籟社より同時発売します。
第一弾はエルヴィス・ペーテルス(Elvis Peeters) 著、鈴木民子訳「火曜日(Dinsdag)」、第二弾がペーテル・テリン(Peter Terrin) 著、板屋嘉代子訳「モンテカルロ(Monte Carlo)」です。「火曜日」は、タイトルどおり、ある火曜日に70代の男性が起床してから就寝するまでの一日の様子を、ふとした拍子に彼の脳裏に浮かぶ若かりし頃の思い出と共に描いた作品で、「モンテカルロ」は、F1モナコグランプリのスタートを控えたサーキットで起きた事故から、居合わせた人気女優を身を挺して救ったひとりの整備士のその後の人生を描いた作品です。
フランダース文学の「現在」を紹介する「フランダースの声」シリーズをとおして、ひとりでも多くの方にフランダース文学と作家の魅力を知っていただければ幸いです。

エルヴィス・ペーテルス(Elvis Peeters)

エルヴィス・ペーテルス(Elvis Peeters)
ベルギー・フランダース地方のフラームス=ブラバント州グリムベルゲン出身。本名ジョス・ヴェルローイ(Jos Verlooy)。
1982年、パンクロックバンド「Aroma di Amore」のヴォーカリストとして音楽活動を始める。
1990年代以降は執筆活動も手がけ、1992年に短編集「猿の時間」を刊行してからは、小説や詩集、児童書、脚本など、コンスタントに作品を発表。作品はいずれもエルヴィス・ペーテルス名義だが、妻のニコレ・ヴァン・バール(Nicole van Bael)と共同で創作しているという。国内およびオランダで読まれているだけでなく、ヨーロッパを中心に翻訳紹介されている。
日本語への翻訳は本作が初となる。2006年刊行の「数えきれないもの」および本作「火曜日」は、オランダ語圏で権威ある文学賞であるリブリス文学賞の最終選考作品に残った。「火曜日」はAKO文学賞においてもノミネートされている。

鈴木民子
京都外国語大学ドイツ語学科卒。当センターにてオランダ語を学ぶ。ドイツ語とオランダ語で実務翻訳に従事しながら文芸翻訳を学び、2010年および2011年、フランダース文学翻訳セミナーに参加。当センターが松籟社より出版した現代ベルギー小説アンソロジー「フランダースの声」では、トム・ラノワの作品「完全殺人(スリラー)」の訳を担当した。

ペーテル・テリン(Peter Terrin)

 ペーテル・テリン(Peter Terrin)
1968年、ベルギーの西フランダース州ティールトに生まれる。23歳の時、オランダ人作家ウィレム・フレデリック・ヘルマンス(Willem Frederik Hermans)の小説「ダモクレスの暗室」に出会ったことが転機となり、作家を志す。
1998年に短編集「ザ・コード」でデビュー後、発表作品が数々の文学賞にノミネートされ、評価を高める。
2009年に刊行した「守衛」ではEU文学賞を、2012年刊行の「死後に」ではオランダ語圏の権威ある文学賞AKO文学賞を受賞。フランダース地方の代表的作家として、国内・オランダはもとより、翻訳を通じてヨーロッパを中心に広く読まれている。日本語への翻訳は本作が初めてとなる。

板屋嘉代子
国際外語専門学校英語ビジネス本科卒業。海運会社勤務を経て、1995年から2001年までベルギーのアントワープに滞在する。帰国後オランダ語の実務翻訳に従事する傍ら、フランダース文学翻訳セミナー(2010年/2011年)に参加。現代ベルギー小説アンソロジー「フランダースの声」(松籟社)では、アンネ・プロヴォーストの作品「一発の銃弾」の訳を担当した。他の訳書に「シタとロット ふたりの秘密」(西村書店)がある。

2016年10月24日

ラファエラ・スミッツ来日公演


フランダース出身で世界屈指の8弦ギターの名手、ラファエラ・スミッツ(Raphaella Smits)が再来日します。
1986年、世界的に有名なコンクール「フランシスコ・タレガ国際ギターコンクール」で女流ギタリストとして初の優勝者となったスミッツは、様々な音楽シーンで演奏活動を行っています。ヨーロッパ、東洋、南北アメリカ、そして日本と世界的に活躍し、2002年の初来日以来多くの演奏会を開催してきました。
今回は横浜、東京および名古屋にて公演するほか、特別レッスン会も実施します。

《公演日程》
2016年10月28日(金) 横浜市栄区民文化センター リリスホール 開場 18:15 開演 18:45 
2016年10月29日(土) 現代ギター社 GGサロン(東京) 開場 17:30 開演 18:00 
2016年11月1日(火) 宗次ホール(名古屋) 開場 13:00 開演 13:30

《特別レッスン会》
2016年10月30日(日) スペースSENCE 13:00 ~ 17:00 (聴講生のみ募集)