「Body of Work」ダニエル・リネハン 彩の国さいたま芸術劇場

身体に刻まれた記憶
「過去は決して死ぬことはない、過去は過ぎ去りもしない」―ウィリアム・フォークナー

ベルギーを拠点に活躍するダニエル・リネハン。アメリカ出身でNYの前衛アーティストたちと活動したのちにヨーロッパに移り、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが開いたブリュッセルのダンス学校P.A.R.T.S.で研鑽を積んだ経歴を持つ。その社会的文脈を意識した実験的な創作活動で、今やその実力が高く評価されている注目のアーティストだ。本作品は3月12日(土)13日(日)の2日間、彩の国さいたま芸術劇場にて上演される。

©Dany Willems

今回上演する自身のソロ作品『BODY OF WORK』(2019年初演)は、リネハンのダンスの記憶と幼少時の父の死を扱った自伝的な作品で、独自の視点で身体の内外を記録した意欲的な創作を観客と共有する。アートとは関連のない家庭で育ったというリネハンは、「4歳の時にこの経験をしなかったら、僕はダンサーにも振付家にもなっていなかったと思う。この経験の何かが自分自身をアートという形で表現したいと思わせたのです。」と語る。

また、同時に開催する「さいたまダンス・ラボラトリVol.5」ではナビゲーターを務め、日本の若手ダンサー・アーティストを対象にワークショップを行う。

詳細&チケットについては下記をご覧ください。

彩の国さいたま芸術劇場HP

©Dany Willems