「国際カリヨンの日」特別生演奏 in 伊丹

国際カリヨンの日を記念して、JR伊丹駅前のカリヨン「フランドルの鐘」で演奏者、松江万里子による生演奏を行います。
「カリヨン500」プロジェクトについて
ベルギー・東フランダース州アウデナールデ(Oudenaarde)市1510年の文献に「楽器としてのカリヨン」が初めて登場しました。今年2010年はちょうど500年目に当たります。これを記念して、ベルギー、オランダ、フランスのカリヨン連盟が合同で「カリヨン500」というプロジェクトを計画。毎年6月の第三土曜日は「カリヨンの日」として、午後2時(欧州中央時間)に同じ曲を演奏するコンサートを各地のカリヨン奏者有志が開催して来ました。今年は特別に「カリヨン500」のための新曲を制作、世界中のカリヨンで演奏する「国際カリヨンの日」が企画されています。

伊丹のカリヨンについて
JR伊丹駅前には「フランドルの鐘」というカリヨンがあります。これは1990年、ベルギー・リンブルフ州ハッセルト(Hasselt)市との姉妹都市協定の締結を記念して設置されたもので、ハッセルト市には伊丹市から欧州最大の日本庭園が寄贈されました。公共の場にあり、奏者による演奏が可能な楽器という意味では、伊丹市のカリヨンは日本唯一の貴重なものです。
ハッセルト市専属カリヨン奏者であるヤン・フェルヘイエン(Jan Verheyen)は「カリヨン500」国際交流プロジェクトの担当者でもあります。ベルギー王立ジェフ・デネイン国際カリヨン音楽院(ベルギー・メヘレン市)、フランダースセンター(大阪)、ベルギー・フランダース政府観光局(東京)の協力・支援を得、今年の記念すべき「国際カリヨンの日」生演奏が実現しようとしています。
カリヨンという楽器について
カリヨン(Carillon: 組鐘)とは、中世フランドル地方(現在のベルギー・オランダを中心とする低地地方)の繁栄を背景に15世紀頃から登場したもので、教会の塔や鐘楼に設置された複数の鐘を、巨大なシリンダー型のドラムで自動演奏したり、奏者が 盤とペダルで演奏したりする「楽器」です。世界中にはこうした演奏可能なカリヨンが約650存在しますが、ひとつとして同じものはありません。ベルギーとフランス北部のカリヨンは世界遺産にも指定されています。

このイベントに関するお問い合わせはTel:06-6773-8850またはinfo@flanders.jpまでご連絡ください。

2010年6月19日
場所 JR伊丹駅前