板屋嘉代子訳「シタとロットふたりの秘密」

オランダ人作家アナ・ファン・プラーハ (Anna van Praag) が少女たちの恋と友情を大胆に描いた話題作「シタとロット ふたりの秘密 (Kom hier Rosa)」が、当センター翻訳プロジェクトのメンバーである板屋嘉代子氏の翻訳で西村書店より出版されます。

板屋氏は、当センターが2010年と2011年に開催した「フランダース文学翻訳セミナー」に参加。その受講生の翻訳による作品を収録した短編集「フランダースの声  現代ベルギー小説アンソロジー」(松籟社)では、アンネ・プロヴォ―スト(Anne Provoost) の 「一発の銃弾 (De laatste kogel)」を担当しています。
翻訳プロジェクトでは、メンバー単独によるフランダース文学の翻訳作業が進んでおり、続々と刊行を予定しています。今秋、板屋氏の翻訳でペーテル・テリン(Peter Terrin)の「モンテ・カルロ(Monte Carlo)」を松籟社より発行します。

シタとロット ふたりの秘密
アナ・ファン・プラーハ著 / 板屋嘉代子 訳
発行・発売:西村書店

親友同士のシタとロットは赤ん坊のころからの付き合いだ。スペインの村でオリーブの木々に囲まれて遊び、何をするにも一緒だった。でも最近、ロットはシタの気持ちがわからない。いつもみんなの注目を集め、一足先に大人になろうとするシタに戸惑いながら、ロット自身もロマの少年に淡い恋心を抱く。やがてシタの日記から重大な秘密を知っていまい・・・。
少女たちを揺さぶる友情と恋、性への関心、親との関係。思春期に誰もが通った道を、みずみずしく大胆に描く。オランダで大きな議論を呼んだ話題作。