「Velata(ヴェラータ)」とは、ラテン語で「ベールで覆われた状態」をいう。
フェーレマンスが意識したのは、ルネッサンスの巨匠ラファエロ・サンティの「ヴェールを被る女性(ラ・ヴェラータ)」(1516年)。ベールを纏う神秘な女性の姿を描いただけの作品だが、そこに美しさを感じる。また1924年には、写真家エドワード・スタイケンが往年の女優グロリア・スワンソンをベールを被った姿で撮り、ヴァニティ・フェア誌に発表した。
フェーレマンスの作品は、女性が主題である。ベールの神秘性を効果的に用い、感情を揺さぶるように、内在するさまざまな問題をさりげなく訴えかけている。ベールはすべてを包み隠すものではない。内に秘めた美を遮らず、心の眼で見えるようにしてくれるものである。
女性の裸体は、古くからある芸術のテーマであり、ベールの写真は、グラフィックアートを取り入れたデジタル加工処理である。異文化の要素を取り入れつつ、芸術性に満ち溢れている。被写体にまつわるものを取り除き、独自のビジョンを投影した作品の数々は、単なる写真を越えた表現を生み出している。
今回のシリーズは、2008年サラゴサ国際博覧会のベルギー館に出展された。白黒5点、カラー12点を展示。
メディア: アート
商業写真を中心に活動するフランダースの写真家。2009年4月には写真展「Velata」をFlanders Galleryにて開催。
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