2013年12月27日

ミヒャエル・ボレマンス「アドバンテージ」展


ベルギーを代表する現代美術作家ミヒャエル・ボレマンス (Michaël Borremans) の「アドバンテージ」展 (The Advantage) が東京・品川区の原美術館にて開催されます。本展は、日本の美術館における初の個展となります。
ベルギーのゲントを拠点に活動するボレマンスは、30代に入った1990年代半ば、それまでの写真による表現から絵画へと転向し、急速に評価の高まった作家です。ディエゴ ベラスケスやエドワール マネなど近世・近代絵画の描写に倣い、自国のシュルレアリスムの遺伝子も受け継ぐと評されるボレマンス。彼の絵画には、静けさの中に微かに謎めいた気配が漂い、観る者を深い思索へと誘います。時間的・空間的に現実から隔離され、自身の儀式や作業にただただ勤しむ人々を通し、複雑で不透明な現代社会に生きる人間を、人間の宿命のようなものをボレマンスは描き出します。
ボレマンスは、作品と厳しく向き合うため、制作数に比して、自身が完成作と認め世に出す作品数が圧倒的に少ないことが知られています。本展は、そのような作家が自身で選んだ作品30点余りを展示する稀有な機会となります。また、近年制作を始めた映像作品も紹介する予定です。

ミヒャエル・ボレマンス (Michaël Borremans)

1963年、東フランダース州ヘラールツベルヘン生まれ。現在、ゲント在住。
90年代半ばに写真による表現から油彩へと転向。以来、急速に評価が高まり、国内外の先鋭的な美術館やアートスペースで個展を開催するほか、2005年にはベルリン ビエンナーレに出品するなど国際展にも参加している。近年は、絵画と連動する映像も手掛け、さらに謎めいた世界を創り上げている。2010年夏にベルギー王妃の依頼を受け、王宮に展示するための作品を制作し、一般公開された。日本では、2008年にギャラリー小柳にて個展「Earthlight Room」を開催、2011年には横浜トリエンナーレに出品したほか、国立国際美術館に絵画2点が収蔵されている。2014年2月22日(土)から8月3日(日)までブリュッセルのパレ・デ・ボザールにて個展を開催予定。

会期:2014年1月11日(土) ~  3月30日(日)
会場:原美術館 (東京都品川区)

関連イベントも行われます。
詳細につきましては、原美術館のホームページをご覧ください。

このほか、2014年1月11日(土)から3月1日(土)まで、ギャラリー小柳にて「ミヒャエル・ボレマンス展」が開催されます。

2013年12月20日

オランダ語公式検定試験申し込み受付開始


年に一度実施されるオランダ語公式検定試験(CNaVT)。各国のオランダ語教育関連機関で行われる世界共通のオランダ語能力試験です。試験は「聞き取り」「読解と作文」および「口述試験」の3つを総合的に判断して合否が決定されます。試験は旅行に必要な会話能力レベルから、外国語としてのオランダ語教育者を目指す方向けのレベルまで、数段階に分かれています。オランダ語公式検定試験のサイトから、各レベルの例題をPDFファイル(オランダ語)でダウンロードできます。

フランダースセンターは、このCNaVTを主催する日本で唯一の団体です。
お申し込みは、当センターまでEメール(info@flanders.jp)またはお電話(06-6773-8850)にてお問い合わせください。その際に、お名前、ご連絡先および受験レベルをお知らせください。追って書類をお送りいたします。
年に一度のオランダ語力を試すチャンス。皆さまのご応募をお待ちしております。

試験会場 : フランダースセンター
試験日 : 2014年5月10日(土)および11日(日) 
*受験するレベルにより、どちらか1日が試験日となります。

受験料:12,000円
申込締切日 : 2014年2月14日(金)

ピーピング・トム 「A Louer/フォー・レント」

© Herman Sorgeloos
ベルギーを拠点に国際的に活躍するダンスカンパニーのピーピング・トムが待望の再来日。
東京、松本市および西宮市の3カ所にて、公演を行います。
2010年秋の「ヴァンデンブランデン通り32番地」以来、約3年ぶりとなる本公演では、古い洋館を舞台に繰り広げられる、スリリングかつユーモアにあふれる最新作「A Louer/フォー・レント」を、上演します。
どことなく不穏な空気が漂うステージ上で繰り広げられるアクロバティックなダンス、セリフのやりとり、力強い歌声、そしてブラックユーモアが、妄想と現実および過去と未来の境界をあいまいにして、
観客をファンタジーの世界へと誘います。

〈あらすじ〉
舞台はかつて栄華を極めた貴族の館、もしくは古い劇場の一角のようでもある。
正面には深紅のカーテンが、巨大な広間に流れる時間を封印するかのごとく壁一面を埋め尽くしている。
おそらく競売にでもかけられているのであろうか、家具には白い布がかけられ、"その時"が訪れるのを静かに待っているかのようだ。
屋敷の執事が、女主人に来客を告げる。行き交うゲストの波に、懐かしい歌手の姿がフラッシュバックする。
その瞬間、途絶していた時間がゆっくりと流れだす…。ゆがみながら、未来へ、そして、過去へ……。

公演日程:
2014年2月17日(月) ~ 2月19日(水) : 世田谷パブリックシアター

2014年2月23日(日) : まつもと市民芸術館 

2014年3月1日(土) : 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

2013年12月4日

バス・クラリネットのための作品集「フランダースの風」

バス・クラリネットのソロ奏者として世界的な名手であり、日本を訪れてコンサートやマスタークラスを開く機会も多いヤン・ギュンスが、バス・クラリネットのための作品を集めたCD「フランダースの風 (A Touch of Flanders)」を12月4日(水)にリリースします。


ヤン・ギュンスは1972年にアントワープ王立歌劇場管弦楽団に入団し、1983年にはベルギー国営オランダ放送フィル(現フレミッシュ・ラジオ・オーケストラ)のソロ・バスクラリネット奏者となりました。現在では世界各国で演奏活動を続けながら、アントワープ王立音楽院で教鞭をとるなど、後進の指導にも力をいれています。
ソロ楽器としてのバス・クラリネットの歴史は短いですが、ヤン・ギュンスの果たした功績は大変大きく、多くの作曲家から新作が献呈されています。今作では同郷ベルギーの親交の厚い作曲家たちの曲を採りあげました。卓越した技術に加え、聞き手を惹きつけるあたたかな音色はまさにギュンスならではのもの。バス・クラリネットの独奏曲としては欠かすことのできないハーデルマンの「スポットライト・オン・ザ・バス・クラリネット」の吹奏楽版、日本で世界初演を果たしたヴァンデルローストの「感傷的三章」など、収録曲も大変魅力的です。

バス・クラリネットのための作品集「フランダースの風」
A Touch of Flanders / Jan Guns
株式会社フォンテック(fontec) FOCD9603 定価:2,667円+税

収録曲
ヤン・ハーデルマン(Jan Hadermann):スポットライト・オン・ザ・バス・クラリネット
ディルク・ブロッセ(Dirk Brossé):バス・クラリネットと吹奏楽のための組曲
ヤン・ヴァンデルロースト(Jan Van der Roost):感傷的三章-バス・クラリネットと吹奏楽のための3つのムード

演奏
ヤン・ギュンス (Jan Guns)  バス・クラリネット
フランク・デ・ヴイスト (Frank De Vuyst) 指揮 ラ・アルモニカ吹奏楽 (La Armónica) 

録音
2012年4月 ブニョール(スペイン・バレンシア)