2013年3月26日

「エミール・クラウスとベルギーの印象派」展

エミール・クラウス「野の少女たち」
世界遺産の姫路城の御膝元、赤レンガ造りの佇まいが目を引く姫路市立美術館は、開館以来ベルギー近代美術の作品を数多く収集してきました。この度、本美術館が開館30周年を迎えるにあたり、「エミール・クラウスとベルギーの印象派」展を開催します。
隣国フランスから点描で描くシニャックらの新印象主義の影響を受けたベルギーの印象派は独自の発展を遂げました。本展では、その立役者である画家エミール・クラウスの作品を中心に、彼のもとに集まったベルギーの印象派の画家たち、その源となったフランスの印象派、そしてクラウスに学んだ日本人画家と日本の印象派の作品など合わせて約70点を展示します。
会期中は関連イベントとして、ゲント美術館の学芸員ヨハン・ド・スメット氏による講演会も行われます。

会期:2013年4月20日(土) ~ 5月26日(日)
会場:姫路市立美術館

講演会「ヨーロッパのポスト印象主義者、エミール・クラウスの芸術」
日時:4月20日(土) 14時
講師:ヨハン・ド・スメット (ゲント美術館 ヨーロッパ絵画専門学芸員)
会場:2階 講堂
先着100名 入場無料

2013年3月23日

リュック・タイマンス「The Spill」展


アントワープを拠点に活動する画家リュック・タイマンス(Luc Tuymans)は、1992年にドイツで開催された「ドクメンタIX」で大きな注目を集めて以来、現代美術シーンに欠かせない存在となりました。ヨーロッパやアメリカを中心に数多くの展覧会でその作品が紹介されています。
日本では東京オペラシティアートギャラリーが2000年に本格的な展覧会を催したのをはじめ、東京のギャラリー、ワコウ・ワークス・オブ・アートが幾度も個展を開いています。

今回、ワコウ・ワークス・オブ・アートにて開催される7年ぶり4度目となる新作展「The Spill」では、コマ送りのように次第に傾いて中身を徐々に流出させていくティーカップを描いた三点組の作品《Teacups》、最終的には全壊したシカゴの集団住宅の模型を描いた《Model》、人形の頭部を描いた《Head》を展示。
アメリカのアーティスト、ケリー・ジェームズ・マーシャルと共同でアニメーション作品をつくるというコラボレーションのプロジェクトをきっかけに生まれた《Teacups》の三連作は、タイマンスの典型的な映像の要素を備えつつ、これまでの作品に共通する静けさの感覚が弱められ、その代わりに激しい動きが描かれているという点で、きわめて異質の作品といえます。
また、さまざまな建築物をモチーフにしてきたタイマンスですが、今回の最新作《Model》ではその名の通り模型を描き、《Head》では、人物の頭部を極端に拡大して描くという過去の作品で頻繁に見られた手法を踏襲しながら、人間を模した壊れた人形を描いています。


いずれの新作も、これまでの多くの作品に見られた要素を備えながらも、それらにクロスするように新たな謎が吹きこまれており、作家の新たな方向性について示唆するものとなっています。
さらに、3月23日(土)と24日(日)に東京ミッドタウンにて開催されるアートフェア 「G-tokyo 2013」 でも、リュック・タイマンスの最新作《The Barrel》が展示されます。本作は《Teacups》と同じく三点組の連作ですが、銅版に油彩という手法を用いた独特の質感と外観が、この作品の題材が喚起する土や油や金属といったイメージを強化しています。
23日にはタイマンスが来場し、出版予定の書籍「流出」を記念したサイン会が行われます。
見るものの深層意識に時間をかけてゆっくりと染み入り、記憶を揺さぶり、イメージの痕跡を刻むリュック・タイマンス作品の新たな展開を、この機会にぜひご覧下さい。

「The Spill」展
会期: 2013年3月23日(土) ~ 5月2日(木)
会場: ワコウ・ワークス・オブ・アート

現代アートフェア G-tokyo 2013
会期:2013年3月23日(土) ~ 3月24日(日)
会場:東京ミッドタウン




リュック・タイマンス(Luc Tuymans)

1958年ベルギー・モルツェル生まれ 。 アントワープ在住。ゲルハルト・リヒター以降の最重要画家の一人と称されている。1992年の「ドクメンタIX」で大きな注目を集めた後、ヨーロッパやアメリカを中心に数多くの展覧会で紹介される。2004年に英国の美術館テート・モダンおよびドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館K21にて大規模な回顧展を開催。2009年から2010年にかけて、サンフランシスコ近代美術館、シカゴ現代美術館などでアメリカ初となる回顧展が開催された。キュレーションも数多くおこなっており、とりわけ北京とブリュッセルで企画・開催したベルギーと中国の作家による展覧会「The State of Things」は高い評価を受けた。

2013年3月15日

フランシス・アリス展 〜第1期「MEXICO SURVEY メキシコ編」〜

メキシコ在住のベルギー人アーティスト、フランシス・アリスは、都市の中を歩きまわることで社会に潜む問題をとらえ、さまざまな表現手段を用いて現代社会への寓意に満ちた作品を制作してきました。
日本初個展となる本展では、初期作品から新作まで、社会の中でアートが果たす役割を一貫して問い続けてきたアリスの創作活動の全貌を2期にわたって紹介。
第1期では、メキシコ市街を巨大な氷が解けるまで押し続ける「実践のパラドクス1(ときには何にもならないこともする)」(1997年)、トルネードに果敢に突入する「トルネード」(2000-10年)など、メキシコで制作した作品に焦点をあて、作家のこれまでの活動を概観します。

会期:2013年4月6日(土) ~ 6月9日(日)
会場:東京都現代美術館

フランシス・アリス《トルネード》2000-10年、ミルパ・アルタ
アクションの記録映像と写真, 写真:Jorge Golem

フランシス・アリス(Francis Alÿs)

1959年アントワープ生まれ。ベルギーおよびイタリアで工学と建築を学んだ後、1986年からメキシコに在住。主にメキシコの社会状況の寓意に満ちた作品を、パフォーマンス、映像、写真、絵画、ドローイングなど異なる手法を用いながら、「歩くこと」を主題に制作している。90年代後半よりヴェネツィア・ビエンナーレなどに招待され、国際的に注目される。2010年にロンドンで大規模な個展が開催され、翌年にニューヨークに巡回。2012年にはドイツの国際展「ドクメンタ13」に参加。
真夜中に無人のギャラリーに一匹の狐が放たれ、館内を歩きまわる姿を監視カメラで撮影した「The Nightwatch」、アリスが短い棒を片手に鉄柵やガードレールなど街中の公共物を叩いて音を鳴らしながら、ロンドン市街を歩きまわるだけの作品「Railings」、英国の近衛兵軍楽隊が異なる地点からバラバラに歩きはじめて、ロンドンの市街をランダムに動きまわる作品「Guards」、男性が羊を先導してポールを周回しつづけるのを淡々と描いた作品「愛国者たちの物語」などがある。

2013年3月5日

名指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘ来日公演

写真 © Michiel Hendryckx
1997年よりロイヤル・フランダース・フィルの音楽監督を務めるフィリップ・ヘレヴェッヘがコレギウム・ヴォカーレとシャンゼリゼ管弦楽団を率いて待望の来日を果たします。
古楽がまだそれほど注目を集めていなかった1970年、ヘレヴェッヘは合唱団 「コレギウム・ヴォカーレ」を創立、古楽専門にとどまらず、ルネサンスから現代作品まで幅広いレパートリーをこなしてきました。また、コラボレーションが音楽性の幅を広げるというヘレヴェッヘの考えに基づき、定期的にS.クイケン、P.v.ネーヴェル、R.ヤコプスらを指揮者に迎えたり、ラ・プティット・バンド、コンセルトヘボウ管弦楽団、ウィーン・フィルなどと共演する傍ら、レコーディングも精力的に行ない、65枚におよぶCDをリリースして最高級の賛辞を得ています。
また、1991年にヘレヴェッヘは「シャンゼリゼ管弦楽団」を設立。ブリュッセルのバレ・デ・ボザールなどを本拠地にして、18世紀半ばから20世紀初期の作品を、書かれた当時の楽器またはそのコピーを使用して演奏しています。
長らく来日が待たれた名匠ヘレヴェッヘ指揮によるコレギウム・ヴォカーレとシャンゼリゼ管弦楽団が奏でるモーツァルトの不朽の名作をご堪能ください。

この他、読売日本交響楽団の演奏会でもヘレヴェッヘがタクトを振ります。

フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ & シャンゼリゼ管弦楽団
 

公演日:2013年6月5日(水)
会場:アクロス福岡シンフォニーホール

公演日:2013年6月6日(木)
会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール

公演日:2013年6月8日(土)
会場:茅ヶ崎市民文化会館 大ホール

公演日:2013年6月9日(日)
会場:所沢市民文化センターミューズ アークホール

公演日:2013年6月10日(月)
会場: 東京文化会館 大ホール

読売日本交響楽団 第156回東京芸術劇場マチネーシリーズ 
公演日:2013年6月15日(土)
会場:  東京芸術劇場 大ホール

読売日本交響楽団 第561回サントリーホール名曲シリーズ 
公演日:2013年6月16日(日)
会場: サントリーホール

読売日本交響楽団 第527回定期演奏会 
公演日:2013年6月21日(金)
会場:  サントリーホール