2011年2月23日

シュテーデル美術館所蔵ーフェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展

栄華を極めた大航海時代のヨーロッパを、オランダ・フランドル絵画と共に振り返る展覧会。黄金期のダイナミズムを当時の巨匠の作品から感じとることができます。
ドイツのフランクフルトにあるシュテーデル美術館は、現在、およそ2,700点の絵画、600点の彫刻、100,000点の素描や版画作品を所蔵しており、ルネサンス期から現代美術にいたるまで、14〜21世紀の約700年にわたる西洋美術史を概観することができます。なかでも、オランダ・フランドル絵画のコレクションは質の高い作品が揃っており、国内外から非常に高い評価を得ています。今回はそのなかから選りすぐられた95点の絵画作品が展示されます。レンブラント、ルーベンス、フランス・ハルスの三巨匠の作品はもちろんのこと、歴史画と寓意画の章には、ヤン・ブリューゲル(子)の「楽園でのエヴァの創造」、肖像画の章には、フェルディナント・ボルの「若い男の肖像」、風俗画・室内画の章には、テル・ボルヒの「ワイングラスを持つ婦人」、風景画の章にはファン・ファルケンボルヒの「凍ったスヘルデ川とアントワープの景観」、ファン・ロイスダールの「滝のあるノルウェーの風景」、静物画の章には、ヤン・ブリューゲル(父)の工房「ガラスの花瓶に生けた花」など 、展示作品の内容は多彩です。とりわけ、東京で初公開となるフェルメールの傑作「地理学者」は、30数点しか確認されていないフェルメール作品の中でも、 2点しかない男性単身を描いた作品のひとつです。貴重な作品をぜひお見逃しなく。

2011年3月3日 - 2011年5月22日 
場所 Bunkamura ザ・ミュージアム

2011年2月14日

第3回恵比寿映像祭「デイドリームビリーバー!!Daydream Believer – 映像の力」

映像は目覚めたまま見る夢「デイドリーム」。第3回を迎えた恵比寿映像祭は、異なる手法で織りなされる映像作品が集結し、映像の力を問い直す10日間です。

細分化された各ジャンルがそれぞれの立場で活動を行い、なかなか異ジャンル同士が混ざり合う機会がない「映像表現の現場」。 恵比寿映像祭は、こうした異ジャンルの映像表現が一堂に会するフェスティバルです。多彩な映像作品を、皆で鑑賞し、分かち合い、議論し、楽しみます。
今年の恵比寿映像祭では、映像は覚めて見る夢「デイドリーム」であると捉え、荒唐無稽なファンタジー、メディアの特性を生かすもの、新たなビジョンを描きだすもの、現実の合わせ鏡のようなものなど、純粋に映像の力を楽むことができる作品を数多く取り揃えています。多種多様な映像の世界を体験できる10日間です。
ベルギーからは、「時間」と「物語性」をテーマに創作する映像アーティスト、ダヴィッド・クレルボが出展します。

2011年2月18日 - 2011年2月27日 
場所 東京都写真美術館

2011年2月3日

Facing Brussels 写真展

ドキュメンタリーとルポルタージュを中心に活躍するベルギーの写真家たちが、各自の視点で捉えたブリュッセル。
2010年6月から9月にかけて、ベルギー人写真家たちによるグループ展「Facing Brussels」がブリュッセルのベルビュー博物館にて開催され、大きな反響を呼びました。
出展者はいずれも、ドキュメンタリーとルポルタージュの分野で国際的に活躍している写真家たち。
大手メディアの報道写真家として世界中を飛び回る傍ら、独自のテーマを追求するプロジェクトも手掛けている彼らが、共同プロジェクトとしてベルギーの首都ブリュッセルを被写体に思い思いの視点からシャッターを切りました。
古くからこの地に根差す人、移民として暮らす人、通勤する人、観光やビジネスで訪れる人、悠々自適の高齢世代、貧困に直面する若者層、行き場を失っ た浮浪者など、多種多様な人たちが織りなす日々の営みや人間模様が相俟って、ひとつの大きな文化をつくり上げているベルギーの首都ブリュッセルは、ヨー ロッパの縮図ともいえる様相を呈しています。
けれども、私たちが知りうるブリュッセルはそのほんの一面でしかありません。
日々社会や人間と向き合う写真家たちの眼差しが捉えた瞬間からは、ブリュッセルという街が持つ様々な顔が浮かび上がってきます。
被写体の選択、一瞬を逃さない感性、構図や手法など、各写真家の持ち味が発揮された作品を堪能しながら、ブリュッセルの「今」を読み解く「Facing Brussels」。観光だけでは味わえないブリュッセルの魅力を発見してみてください。
本展は日本初公開。また、ほとんどの写真家が日本初出品となります。

Tim Dirven

Dieter Telemans
ディーテル・テレマンス(1971年生まれ)
長年に渡りフリーランス写真家としてベルギーの有力紙De Morgenに従事した後、2003年よりオランダのフォトエージェンシーHollandse Hoogteおよび英国のフォトエージェンシーPanos Picturesを中心に活動する。「Nikon Award」、「WHO International Prize」および「Spiegelprijs」を受賞。英インディペンデント紙、ニューヨークタイムズ紙、仏リベラシオン紙など、大手メディアで国際的 に活躍する傍ら、独自のプロジェクトも手掛けており、アフリカのダンスをテーマにした代表作「HEART OF DANCE」展は世界各地で開催され、同名の写真集も刊行されている。最近では、世界中で深刻化する水の問題を訴えるプロジェクト「TROUBLED WATERS」を立ち上げ、写真集も出版された。

Jan Locus
ヤン・ロクス(1968年生まれ)
ブリュッセルを拠点に活動するフリーランス写真家。アントワープ写真博物館の依頼で「De bewegende stad(1997年Pandora出版)」を刊行、後に代表作「Mongolia」(2005年Cypres出版/Fotomuseum Antwerpen)はベストアートブックに贈られるPlantin-Moretus賞を受賞。このほか、アントワープの畜殺場および最後に行われた家畜の競り市を取材した「Dam」、フラームスブラバント州とKadocの依頼でフラームスブラバント地方に伝わる祭事パレードをテーマにした 「Voetsporen van devotie」などドキュメンタリー作品も手掛けている。また、数年に渡り世界中のキリスト教を撮り続け、フローニンゲンのイベント 「Noorderlicht」で行われたグループ展「Act of Faith」に出展している。

Nick Hannes
ニック・ハネス(1974年生まれ)
ベルギーのニュース雑誌KnackおよびMO、有力新聞De VolkskrantおよびDe Morgenなど大手メディアでフリーランス写真家として従事する傍ら、主にクルド人(「Verboden Volk」)やベルギーの難民訴訟(「Verkeerde tijd, verkeerde plaats」) を扱うドキュメンタリー作品を撮影した独自のプロジェクトも発表している。かつてのソビエト連邦を撮り続けたドキュメンタリー「Red Journey」シリーズを2009年にアントワープの写真博物館で発表し、Nikon Press Photo Award賞を獲得した。フォトエージェンシーReporters、 Hollandse HoogteおよびCosmosに登録する傍ら、ゲントのKASKで客員講師として教壇に立ち、ドキュメンタリー写真に関する講義を行っている。

Eric de Mildt
エリク・デ・ミルト(1966年生まれ)
フリーランス写真家としてDe Standaard紙に従事するほか、Le Soir Magazine、 Elle、 Marie-Claire、 Goedele、De Morgen、 NRC-Handelsblad、 Vanguardia、 Liberation、National Geographicなど世界の主要メディアに作品が掲載されている。さらに、欧州委員会、フランダース文化施設De Brakke Grond、難民収容施設Fedasil、精神医学センターDr. Guislainなど様々な施設や機関、アムステルダムやアントワープなどの大都市、フェアトレードMax Havelaar、貧困国支援を行う国際団体Oxfam、グリーンピースなどをテーマにしたルポルタージュ写真やドキュメンタリー写真を撮り続けており、 写真展も開催している。
最近の主な作品には、2008年のフランダース地方の労働者や工場労働を取り上げたプロジェクト「Fabriekswerk」があり、Lannoo社から出版されている。

Jimmy Kets

Philippe Herbet
フィリッペ・ヘルベート(1964年生まれ)
リエージュのInstituut Saint-Lucで写真を学ぶ。文学にも造詣が深く、写真作品を発表する際には、自ら執筆した文章を添えている。すでに7冊の写真集を出版しており、ベ ルギー国内だけでなくフランスやドイツ、ベラルーシなどでも定期的に写真展を開いている。2009年には独自のプロジェクト「Magadan」で Stichiting Spesから賞を受ける。2010年はイスタンブールのゲーテ・インスティトゥートと共同でプロジェクトを進めている。ベルギー南部シャルルロワの写真美術館で個展を開催、シリーズ「Made in Belarus」を発表した。写真家としての活動の他、パリのギャラリーCamera ObscuraおよびベルギーのギャラリーJacques Ceramiの代表も務めている。

Loïc Delvaulx
ロイク・デルヴォー(1976年生まれ)
グリーンランドに暮らすイヌイットの生活をテーマにした作品を撮り続ける傍ら、現在はハイチやドミニカ共和国の様子を写真に収めるなどの活躍をしている。フォトエージェンシーRapho(Eyedea presse-Paris)の代表を務める。

Marine Dricot
マリネ・ドリコー(1988年生まれ)
2009年、新人写真家に贈られる「Emerging talents in photography 2008」の栄誉に輝いたのをはじめ、作品「en quete de belgitude」がLe Vif/L’express主宰のインターネットコミュニティで賞を獲得した。写真雑誌Viewおよび「soyons.net」のサイトに作品を発表して いる。

Wim Knapen
ヴィム・クナーペン(1986年生まれ)
ゲントのKASKを卒業したばかりの若手写真家。映像関連の文化施設het centrum voor beeldexpressie主催のアントワープで開催された「the human condition」展に卒業作品「Sur les Cercles」を出品。

Alain Schroeder
アラン・シュローデル(1955年生まれ)
1979 年よりスポーツカメラマンとして活動。1986年にフランス人写真家ヤン・アルテュス=ベルトランと写真集「Roland-Garros, par les meillieurs photographes de tennis」を共同製作する。創作活動の傍ら、1989年に2名の仲間とともにフォトエージェンシーReportersを設立。2006年にはワロン地方の祭事パレードを題材にした写真集「Processions de Foi」を刊行した。

2011年2月14日 - 2011年2月26日 
場所 Flanders Center