2010年3月23日

イヴ・マース「PROGRESS」展

イヴ・マースはベルギー アントワープを拠点に、写真作品などを制作する現代美術作家です。
今回展示する作品はマースの代表作のひとつ、写真シリーズのプロジェクトからの作品で、世界各国の国際博覧会(万博)の跡地でサイエンスフィクション映画のキャラクターを撮影したものです。
題材としている万博は、一般的に世界平和のために人類が築いてきた芸術、技術および科学の進歩を世界各国が最先端技術を駆使して提示する催しです。それは前向きで希望に満ちた未来を予想させます。一方、サイエンスフィクション映画は発達しすぎたテクノロジーや科学の進歩に対して批判的であり、時には未来を予見するかのような警告的な内容が描かれ、人間が巻き起こした悲劇が隠喩として提示されています。
イヴ・マースはこの対比をユニークな視点でユーモアを織り込み、写真作品として完成させました。私たちは、どこかで見たことのある風景、地球外生物やキャラクターを見つけ、違和感とおかしさを感じるでしょう。芸術家は時に預言者のように世の中の不条理と真理を表現しようとします。イヴ・マースもその一人といえるでしょう。
ベルギーを代表する作家のひとりであるイヴ・マースの日本初個展となります。どうぞご期待ください。

画像: Pabellon del Futuro (Exposicion Universal de Sevilla, 1992)
Duratrans on acrylic, lightbox
100 x 125 cm
2008

2010年4月3日 - 2010年4月23日
場所 void+

2010年3月19日

ジュリアン・デ・スメット「AGENDIBITION」展

世界的に高い評価を得ているベルギーの建築家ジュリアン・デ・スメットの作品展が京都で開催されます。
デ・スメットは、2009年に35歳以下の若手建築家に贈られるRotterdam-Maaskant賞を受賞。
オランダのOffice for Metropolitan Architecture(OMA)で建築家としてのキャリアをスタートした後、コペンハーゲンのPLOTに従事する。2006年には自らJDS Architectsを設立し、今ではブリュッセル、コペンハーゲンおよびオスロにも事務所を構える。
なお、4月2日 (金)18:00からレクチャーシンポジウム「Case of Dezain 10: Julien De Smedt x Eizo Okada」を開催します。

2010年4月2日 - 2010年5月9日
場所 スフェラ

2010年3月16日

写真家サラ・ヴァン・マルクェ「The space between us」アーティスト・トーク参加者募集

当センターにてアーティスト・トークを行います。今回はアーティスト本人のみならず、キュレーターのティエリー・ヴァンデンブッセがサラの作品について詳しく語ります。
トーク前半は、ティエリー・ヴァンデンブッセがサラの作品を理解するための手掛かりや歴史的要素についてお話します。 
まず、1960年代から今日までのモダン・アート史において、身体を彫刻作品として扱ってきたことに重点を置きながら、サラの作品に見られるデニス・オッペンハイム、ギルバート&ジョージ、スカーレット・ホーフト・フラーフラントおよびエルヴィン・ヴルムの作品との類似点について語ります。
次に、エティエンヌ・ルイ・ブレ、ル・コルビュジエ、オスカー・ニーマイヤー、アントワープ出身のレナート・ブラームなど著名な建築家を例に挙げて最先端の建築および都市の現状についての話題を織り交ぜながら、身体の有機形態と現代建築との関係性にも触れ、サラが作品で体現していることへと展開していきます。
終盤は、具体的にサラの作品をいくつか取り上げ、芸術的観点、歴史的観点および地理的観点からその背景について詳細に解説します。サラの身体も作品の構成要素となる「PostFab」シリーズおよび「Untitled」シリーズでは、身体が果たす役割について詳しく説明します。

トーク後半は、ブラジルで撮影した最新作についてサラ自らが語ります。
この後、質疑応答を行い、皆さまからの質問にサラ・ヴァン・マルクェとティエリー・ヴァンデンブッセがお答えします。

なお、今回のトークは英語で行います。(日本語通訳あり)

さらにアーティスト・トーク終了後、レセプションを開催します。
作品への理解を深めて、アーティスト本人と語らうひととき。
この機会に是非、心ゆくまでサラ・ヴァン・マルクェの魅力を追求してください。
皆さまのご参加を、お待ちしております。

Thierry Vandenbussche (ティエリー・ヴァンデンブッセ)
アントワープのOutlandish(若手写真家に作品発表の機会を提供し、サポートする機関)でマネージャーおよびキュレーターを務める。写真や映像作品に造詣が深い。

お申し込み方法:
「サラ・ヴァン・マルクェ アーティスト・トーク」参加希望の旨、代表者名、参加人数、ご連絡先(メールアドレス、電話番号)をご記入の上、メールまたはFAX(06-6773-8855)にてご送信下さい。

2010年4月3日
場所 Flanders Center

サラ・ヴァン・マルクェ「The space between us」

「窓の表面/スロー&テンスアトモスフィア」「ミラー・モンタージュ」などグループ展でご好評をいただいておりますサラ・ヴァン・マルクェ。今回、満を持して個展を開催いたします。
風景、建物、身体を中心に独自の世界を織りなすサラ・ヴァン・マルクェ。ヴァリー・エクスポート、デニス・オッペンハイム、エルヴィン・ヴルムなどの影響を受けている。
ロケーション選びも彼女の作品づくりで大きな要素を占めており、ベルギーのみならずヨーロッパ各地やブラジルにも足を運び、ふさわしい場所を探し求める。
数年前から、同時進行で「Untitled」および「Places」の2シリーズに取り組んできた。
「Untitled」は、風景と身体とで構成された作品シリーズ。ル・コルビュジェなどの建造物を背景にサラ自らの体を対峙させている。作品ではサラはひたすら「無」の状態となり、自らの体を風景に同化させているが、むしろ空間との不釣り合いな関係が誇張されているようにも見える。
「Places」は建造物を主体にした作品シリーズ。建物と風景が成す相関関係を表現することに重点を置いており、トンネル、バー、教会、映画館のスクリーンなどを被写体に選び、その建造物が持つ特徴を余すところなく引き出せるよう手法を凝らしている。
今回、この2シリーズから写真24点とビデオ作品を展示いたします。
また、4月3日(土) 17:00からアーティスト・トークを開催いたします。

2010年4月2日 - 2010年4月28日
場所 Flanders Center

2010年3月2日

バスクラリネット・アンサンブル ヤン・ギュンス マスタークラス コンサート

ヤン・ギュンスとマスタークラス受講生によるコンサート。
バスクラリネット奏者ヤン・ギュンス氏から直接指導を受けることが出来るマスタークラスプログラム。このプログラムは、5日間の非公開レッスンおよび最終日の成果発表コンサート(受講生とヤン・ギュンスによる公開演奏会)の2部構成になっています。マスタークラスコンサートの演奏曲は、ブロッセ、ドニゼッティ、白川毅夫の作品等が中心となります(曲目は変更する可能性があります)。
今回ピアノ伴奏者として、英国バース・スパ大学音楽学部長のチャールズ・ウィフェン氏を迎えます。
なお、マスタークラスコンサートは一般の方にも無料で公開しております。
ご鑑賞を希望される方は「ヤン・ギュンス マスタークラス コンサート」参加希望の旨、代表者氏名・参加人数、ご連絡先(メールアドレス、電話番号)をご記入の上、メールまたはFAX(06-6773-8855)にてご送信下さい。

2010年3月19日
場所 Flanders Center

ヤン・ギュンス バスクラリネット・バセットホルン講座

学生、社会人、プロなどを対象に、アントワープ王立音楽院教授ヤン・ギュンス氏によるバスクラリネット及びバセットホルンのマスタークラスを5日間開催します。5日間通しての受講が困難な場合は相談にも応じますので、お問い合わせ下さい。使用楽器は各自で用意していただきますが、ピアノ伴奏につきましては各自で演奏者を手配するか、講座付きの演奏者に依頼するか(その場合には別途謝礼が必要です)、いずれかを選択していただくことができます。

2010年3月15日 - 2010年3月19日
場所 Flanders Center

2010年3月1日

生誕150年 アンソール版画展

姫路市立美術館が所有している油彩、素描、版画などのアンソールの作品のほか、アンソールの主要な版画作品および彼に影響を与えた画家と版画家の作品を展示します。ジェームズ・アンソールは、1860年生まれのベルギーの画家で、2010年に生誕150年を迎えます。初期にはくすんだ色で一種のリアリズム的な題材を扱っていましたが、やがて原色を多用して仮面や骸骨の登場する寓話と風刺に満ちた独特の幻想的世界を展開し始めます。こうした作風は、同時代の批評家から非難の対象になっていましたが、次第に認められるようになり、晩年には男爵の爵位を得ています。その後フラン札にその肖像が使われたり、小惑星にその名がつけられたりと、ベルギーの国民的画家となりました。

今日では、表現主義やシュルレアリスムといった20世紀を代表する芸術運動の先駆者として、高く評価されています。油彩作品に注目が集まりがちですが、版画家としても優れた技量を持ち、数多くの作品を残しています。油彩作品が批判されていた頃でさえ、版画作品は高い評価を得ていました。また、独特の幻想世界も、もともと版画作品が育んだものだと言われています。

姫路市立美術館では、油彩、素描、版画など70点のアンソール作品を所蔵しています。本展では姫路市立美術館のコレクションを中心に、アンソールの主要な版画を一堂に展示し、また彼の作品に影響を与えた画家と版画家の作品も展示します。総出品点数は約130点を予定しています。

主な出品作品:
カテドラル
キリストのブリュッセル入城
ホップフロッグの復讐
天使と大天使たちを鞭打つ悪魔
版画集「愛の調べ」
骸骨としての自画像(兵庫県立美術館蔵)
参考出品 油彩と素描:
薔薇
果物、花、裸にされた花
オステンドの女
商人を神殿から追い出すキリスト(以上 姫路市立美術館)
キリストの誘惑(伊丹市立美術館)
回復期の女(伊丹市立美術館)

2010年3月13日 - 2010年4月11日
場所 姫路市立美術館 企画展示室